2009年11月4日水曜日

事例 IV 再現答案

事例IIIが終わり、最後の事例になりました。

「次の事例IVで今までの分を全て取り戻すんだ!」

と、疲れてはいましたが、再度自分に気合を入れなおしました。

私はこれまでのTAC演習では事例IVが最も安定しており、自信がありました。

本番でも目標80点を目指していました。

演習ではいつも各設問の計算問題を最初に解き(第1問は経営指標と数値を求めて文章は後回し)、その後記述問題を解くスタイルでした。

ちなみに計算問題はだいたい30分前後で解き、残りの時間で記述を解いていたため、時には20分以上余ることもありました。

しかし、今回、その自信が裏目に出てしまいました。


事例IVが始まりました。

まずは、例によって問題文から読み始めます。

第1問は、長所・短所を説明せよと書いています。「いつもは短所や問題点なのに・・・。これはやりにくそうだ。」と直感的に思いました。

続く第2問も文章を読む限りかなりの難問です。

そして、第3問。営業レバレッジは簿記1級で学んだ「経営レバレッジ係数」のことかな?

TACの授業では出た覚えがないので、この問題で差をつけられるかな?と思いました。

最後の第4問。為替リスクヘッジの問題です。

「しまった!TACの演習で出たので、もう少し復習しとけばよかった。」と後悔しました。

気を取り直して、与件文を読み、その後はいつものようにまずは計算問題から取り掛かりました。

先ほども言いましたが、第1問は通常は短所か問題点を取り上げる問題です。

TAC演習では大体パターンが決まっており、収益性か効率性、特に効率性は有形固定資産回転率や棚卸資産回転率が問題であることが多く、ほとんど時間をかけずに解いていました。

しかし、今回は長所・短所なので与件文を読みつつ、色々な経営指標を求めていき結構時間をかけてしまいました。

もう少し時計を気にすればよかったのかもしれませんが・・・。

とりあえず記述は無視して経営指標のみを示しました。

第1問

売上高総利益率    25.07%
有形固定資産回転率   2.62回
負債比率       291.26%

実際には最初は「売上高総利益率」は「売上高営業利益率」にしており、「負債比率」は「自己資本比率」にしていましたが、悩んだ末、このようにしました。

TACの解答は売上高営業利益率でしたが、昨日の解答分析会でT井先生が「おそらく売上高総利益率だろう」とおっしゃっていたので安心しました。

さて、第2問です。

第2問の設問1で必要以上に時間をかけてしまいました。

何度も何度も計算し直し、ふと時計を見たら残り時間が40分を切っていました。

いつもは計算問題が終わった時点で残り時間が50分あるのに、今日はまだ第2問なのに残り40分。

「まだ40分あるんだ。」とは考えられず、「あと40分しかない!」と頭が真っ白になってしまいました。

「やばい!このままでは本当にやばい!!」

完全にタイムマネジメントの失敗です。

結果的には設問1は合っていましたが、この設問にこだわりすぎるあまり他の問題を解く時間を失っただけでなく、冷静な思考ができなくなってしまいました。

第2問(設問1)
―0.19%

第3問の計算問題は、難しくないはずですが焦っていたため、ここでも時間がかかり、しかも設問2で計算間違いをしてしまいました。

第3問(設問1)
(a)5,105百万円
(b)-330百万円

(設問2)
(a)4,426百万円

第4問の設問1は計算問題ですが、難しそうだし、既に残り時間が20分を切っており記述問題を解く時間がなくなってしまったので飛ばして、第1問に、戻りました。

「後20分弱で記述問題を解かなければならない。しかも、今年は記述量が多い。」

もはや完全にパニックになってしまった頭で、物凄く焦りながら、しかも汚い字で一気に答案を埋めていきました。

ですから、何を書いたのかあまり覚えていません。できる限り再現しました。

第1問
売上高総利益率:
「有名ブランドの高品質・高機能のOEM受託生産を行っており、また自社ブランドも立ち上げていることから収益性が高い。」

有形固定資産回転率:
「本社社屋の一部が老朽化しており、固定資産が非効率な使用となっており、資産効率性が低い。」

負債比率:
「事業所が手狭となったため、長期の借り入れにより隣地の不動産を買い増したため、安全性が低下している。」

第2問(設問2)

「税引き前自己資本利益率は前年並みの場合は、23.68%から30.57%に改善し、景気減速の場合は、-24.05%から―17.17%に改善する。」

第3問(設問2)(b)

「営業レバレッジがー7.3から70.71に上昇する、貢献利益の増減×営業レバレッジの分営業利益が増減する。」

第4問(設問2)
(a)
「ヨーロピアンタイプのドルのプットオプションを購入し、円高時に権利行使する。」

(b)
「長所は、円高時に権利行使することでリスクヘッジできること、短所は円安時には権利を放棄するがオプション料は払わなければならないため費用が発生する。」

普段から字が汚いのに、普段の字が美しいと思えるくらいぐちゃぐちゃな字で埋めていきました。

採点者に読んでもらえるか不安です。

ここまで埋めたときに試験終了間近だったので、第4問の設問1は

「0」ととりあえず書きました。

そして、試験が終了しました。

「終わった・・・・。」

教室を出てから、もやもやした気持ちでお茶の水駅に向かいました。

そして、電車に乗ってからはプレッシャーに負けた自分に怒りを感じました。

「俺のバカ!」

何度も頭の中で自分に言い聞かせました。

あまりにすっきりしない気分なので、試験のことを忘れようと池袋の駅を降りてヤマダ電気に向いました。

そうです。ドラクエ9を買いに行ったのです。

しかし・・・。

日本総本店オープン前だったので、旧池袋店は休みでした。

そのまま悲しい気持ちで再び電車に乗って帰りました。

その後は妻と息子と待ち合わせをし、トンカツ屋に行き「お疲れ様会」を行いました。

妻と息子の顔を見て、もやもやした気持ちが少し晴れ、試験のことは忘れ、美味しいトンカツを食べながら、たっぷりビールを飲みました。

そして中古ファミコンショップでドラクエ9を購入し、帰宅しました。

昨年の11月からこの日を目標に頑張ってきた診断士試験はひとまず終了しました。

結果が出るのは12月11日(金)。

はっきり言って自信はありませんが、少しでも希望を持って、合格発表を待とうと思います。

6 件のコメント:

ジョニー さんのコメント...

はじめまして。

事例Ⅳでの解答プロセスや再現答案そのものが、あまりにも自分のものと似通っておられたので思わずコメントしてしまいました。

私も財務が比較的得意だったため、「自分なら時間内に全て解ける!」と過大に自信を持ち、第2問に時間を費やしすぎ、結果他の設問の記述に十分な時間を回せなくなりました。

私も第2問設問2では30.57%/△17.17%という数字を記述内に入れ込みました♪

せっかく(多大な?)時間を費やして算出した数値ですので、少しでも加点要素にひっかかっているといいですね☆

サンショ三世 さんのコメント...

でも、この事例Ⅳの解答は素晴らしいと思いますよ。確実に合格点ですよ。僕は全然ダメでした。

neko さんのコメント...

これなら受かってますよ。
うらやましい。

アックル さんのコメント...

ジョニーさんへ。

コメントありがとうございます。
第2問の設問2は、我々と同じような答えを書いた人が結構多いかもしれないですね。

だとすれば、加点要素になることを期待したいですね!

アックル さんのコメント...

サンショ三世さんへ。

嬉しいコメントありがとうございます。

希望が見えてきたのですが、字がものすごく汚いので、減点されなければいいのですが・・・。

アックル さんのコメント...

nekoさんへ。

コメントありがとうございます。
もし受かっていれば大泣きです。

他の事例でどれだけ取れているかが鍵です。