2009年6月16日火曜日

日本政策金融公庫

今朝の日経新聞に政府系3金融機関の2009年3月期決算が載ってました。

日本政策金融公庫   △6,554億円
日本政策投資銀行   △1,292億円
商工中金         △37億円

これって08年10月から09年3月までの半年間の数値ですよ!!

日本政策投資銀行はJALの救済に見られるように大企業向けの金融機関のイメージ、
一方、日本政策金融公庫と商工中金は中小企業政策で学ぶように中小企業向けの金融機関です。

同じ中小企業向けの金融機関なのに、なぜ日本政策金融公庫は桁違いに悪いのでしょうか?

この理由は、診断士のテキストでも学んだ信用補完制度にあります。

中小企業が信用保証協会の保証を得て、民間金融機関から融資を受ける。
そして、実際に焦げ付いたときに日本政策金融公庫は保険金(代位返済額の70~80%)を信用保証協会に支払い焦げ付きを肩代わりする。

この損失が4,270億円(他に貸倒引当金繰入が3,500億円弱)。

セーフティーネット貸付の額についても、公庫が統合する前の同期間の2.1倍で、4月以降も昨年の4倍以上に達しているとのこと。

う~ん、このままでは1年間で1兆円超の損失が出ることは間違いないですね。

この先心配です。

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