2009年6月10日水曜日

元上司のS課長

少し前に、転職する前の会社で一番慕っていた元上司のS課長から電話がかかってきました。

私が2年前に転職して間もない頃、一度飲みに行ったっきりで、それ以降は年賀状以外ではやりとりをしていなかったので驚きました。

S課長は、私が名古屋から東京に転勤になったときの上司であり、しょっちゅう飲みに連れて行ってもらい、飲みの席では仕事の話だけでなく仕事以外の悩みなども聞いていただきました。

また、S課長が採用したバイトの子が現在の私の妻であるため、恋のキューピットでもあります。

S課長は、とにかく仕事が趣味のような人間で毎日12~1時まで残って仕事をし、休日も頻繁に事務所に出てきてました。たしか有給も年に1回しか取らなかったはずです。

私も付き合わされて毎日遅くまで鍛えられました。今思えば、S課長のもとで働いた2年間が、私にとって前の会社で最も成長した時期かもしれません。

私が群馬へ、S課長が札幌へそれぞれ異動になったあとも、私が仕事で壁にぶち当たった時に電話でアドバイスを頂きましたし、

結婚後に妻と札幌に遊びに行った際も、観光名所に連れて行って下さったりと、本当に何から何までお世話になった方です。

そんなS課長と電話でお互いの近況を話した後に「実は1年位前癌になって、胃を半分切った。」と突然言ってきました。

そして、そんな大手術をして1年も経っていないのに、相変わらず毎日深夜12~1時まで残業をしているとのこと。しかも、私に電話をかけてきた前日は3時まで仕事をしていたとのこと。

実は、私が前の会社を退職したのは、最後の職場となった本社であまりにも長時間の激務が続き、疲れ果てていた頃に息子が誕生したことがきっかけとなり、ワークライフバランスの見直しを考えたことが理由の一つです。

おかげで現在は、残業が少なくなった分給料は減ってしまいましたが、こうして診断士の勉強ができたり、家族との時間が増えるなど充実した生活を送れるようになりました。

私とは違って、S課長にとって仕事は趣味であり生き甲斐なので体のことを気にせず没頭してしまうのでしょう。

むしろ仕事をしながら死ぬるなら本望なのかもしれません。

でも、私にとって非常に恩のある方ですし、人生を大切にしまだまだ長く生きてほしいです。

「いつになるか分からないが、今度(S課長が)早く帰れそうな日に飲みに行こう」、と誘われました。

S課長とはいつまでも上司と部下の関係を継続していきたいと思います。

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