今日は日商簿記検定の試験日でした。受験生の皆さんはお疲れ様でした。
私は昨年の11月の試験で3度目の挑戦で1級を合格することができましたが、勉強は本当に大変でした。
診断士の勉強は楽しいと思えるのですが、簿記1級の勉強は苦痛でした。
というのは、診断士の(1次の)問題は4~5択の選択問題なので気軽にできるのですが、簿記1級は
①大問一つ解くのに1時間位かかるのでかなり面倒くさい。
②苦労して解いて、最後の最後で貸借が一致しなかったり、キャッシュフロー計算書の現金の増減が合わなかった場合の精神的ショックが大きい(笑)。
③問題集や過去問などを何度も解くため、解答用紙も何度もコピーしなければならないので面倒くさい。
だからです。と、まあしょうもない理由かもしれませんが、本当に大変でしたよ。
ちなみに以前、資格を20以上取得している診断士の方と知り合ったのですが、その方も「数多くの資格を取得したが、診断士の勉強がダントツ面白かった。」とおっしゃっていました。
ところで、私はしばしば友人や知人に「経理でもないのに、なぜ1級なんて勉強したの?」とか「経営企画室で1級持ってて意味あるの?」や「2級で十分じゃないの。」と聞かれることがありますが、答えは大いに意味があります。
経営企画室は、財務会計、管理会計、税務、会社法等の法務、ファイナンス等の幅広い知識が求められる部署です。
1級でいう商簿・会計が財務会計にあたるのですが、財務会計の1級レベルの知識は経理部だけでなく、経営企画室でもかなり必要です。
例えば、私の勤める会社では、決算期にIRや決算説明会等の資料を作成したり、さらに経理部と連携して決算短信や有価証券報告書を作成しますが、これらの資料を作成する上で、連結決算、キャッシュフロー計算書、企業結合会計、減損会計等1級で学ぶ知識が必要な場面は多々あります。
さらには経営企画室のメインの業務である予算や中期経営計画を策定する際も、連結ベースで財務三表(P/L、B/S、C/S)を作成するのでやはり簿記1級の知識は必要となります。
また、簿記1級の工簿・原計で学ぶ管理会計、特に損益分岐点分析等経営分析の知識は経営企画室では経理部以上に必要となります。
そういうわけで経営企画室では、資格を取得するしないは別として、簿記1級レベルの知識を習得することが必須かもしれません。
また、経営企画室では必須とされるファイナンスの知識についても、1級で管理会計を学んでからファイナンスの勉強をすると、すんなり入っていけるかもしれません。
なお、私にとっては簿記1級の取得は経営企画室での業務に役立っているだけでなく、診断士試験の勉強をする上でも非常に意義のあるものとなっています。
通常、診断士の勉強は財務・会計にかなりの時間を費やすと聞きますが、1級の知識があれば「財務・会計」の領域の7割以上カバーしているので非常に負担が軽くなってます。
簿記1級は3回目の受験でようやく合格できたので時間がかかりましたが、この資格の取得が結果的に、診断士への合格の近道になればいいのですが。
2 件のコメント:
はじめまして、ともけんと申します。
診断士の受験生(3年目)になります。
簿記1級の投稿、とても参考になりました。
私は診断士の勉強を通じて簿記3級と2級を取得し、1級も考えていましたが、さすがに負荷のかかり方が格段に違うようなので迷っていました。
私も経営企画部に所属していますが、とても重要だと感じていますので、診断士に合格したら(いつになるかわかりませんが・・・)次は簿記1級を狙いたいと思います。
資格取得を通じて知識を身につけることは合理的かつ有効な手段だと思います。
ともけんさん、返信コメントが遅くなってすみませんでした。
資格取得で得た知識は経営企画では特に活用できますね。
お互い合格して、財務・会計に強い経営企画マンを目指しましょう!
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